オンラインキャリアイベントへのベストな準備方法とは
新型コロナウィルスの感染拡大以降、日本におけるオンラインキャリアフェアは、求職者と企業がつながるための有効な手段として定着し、より多くの人が利用する方法になっています。
オンラインによるキャリアイベントは、便利で柔軟性があり、短時間で様々な企業と出会うことができ、さらにビジネスやそれぞれの企業文化、現在募集中の求人についてより詳しく理解する機会を提供してくれます。また、ビジネスレベルのネットワークを構築し、採用プロセスに直接関与するステークホルダー（人事、採用担当者、マネージャー、および/またはビジネスリーダー）と直接つながる機会も提供してくれます。
昨今の競争の激しいあらゆる市場において、強いビジネスレベルのネットワークを持ち、良好な関係を構築することは、非常に重要です。堅いネットワークは、就職や転職活動を進めるうえで貴重なサポートやアドバイスを得られるだけでなく、新しいキャリア機会の扉をより簡単に開かせてくれるでしょう。そのため、ネットワークの構築と維持に時間と労力を投資することは重要であり、長期的なキャリア成功に大きな役割を果たすことが期待できます。
オンラインのキャリアフェアを最大限に活用するためには、事前に十分な準備が必要です。そうすることで、将来入社するかもしれない企業に素晴らしい印象を与え、周りの人々や候補者と差をつけ、彼らにあなたのことを覚えていてもらうことができるからです。
次回参加するオンラインキャリアフェアに備えて、他の人と差をつけるための9つのヒントを紹介します。
オンラインキャリアイベントに参加する求職者のための9つのヒント
1 | 動作環境や技術テスト：
イベント当日、すべてが正常に動作することを確認するために、事前に機器や使い方をテストしてください（インターネットの速度、ビデオとオーディオマイクの接続など）。万が一の場合に備えて、キャリアイベント中に必要のないソフトウェアアプリケーションをすべて閉じ、機材に十分なメモリがあってスムーズに実行できるようにしておくことをお勧めします。
2 | 企業リサーチを行う：
イベント中に話をしてみたい企業のウェブサイトや求人情報を熟読することを忘れないでください。会社のビジネスについて一般的な理解を示すことは、大きな助けとなり、素晴らしい第一印象を与えるのに役立ちます。また、企業側に自分が彼らと一緒に働くことに本当に興味があることを示すことができ、さらにより良い質問を準備するのに役立ちます。
3 | 短い自己紹介を準備する（最大60秒）：
自己紹介には、以下の情報を含めることを提案します：
- 名前
- 参加目的とそのイベントで得たいもの。「現在、ソフトウェア開発者の機会を探しています」とか、「オンラインで掲載されているアカウントマネージャーの機会について、より詳しく知りたかったため、今日はここに来ました」など。
- 大学や専攻
- 卒業予定日と新卒の場合は就業開始日
- 言語力やコミュニケーションスキル（英語と日本語のレベルなど）
- 特定の分野でのバックグラウンドと経験年数
- 自分自身の人柄を表現し、面接官の印象に残りやすい何か興味深くユニークなエピソード、成功ストーリーや情熱、価値観や趣味など。仕事とは異なるアプローチを使用し、異なるスキルをアピールすることも有効です。
たとえば、営業職を探している場合、過去の営業実績を共有し、トップパフォーマーの営業員の資質を強調するような紹介をすると良いでしょう（結果に焦点を合わせる、チームプレーができる、社交的でコミュニケーションスキルがある、競争力がある、規律正しい、倫理的、解決志向など）。
「前職では、過去2年間のトップセールスパーソンに選ばれ、会社の売上をx%増やすのに貢献しました。お客様との堅固で長期的な関係を築くことに情熱を注ぎ、費用対効果の高いソリューションを提供することが得意です。仕事外では、ランニングが好きで、多くの長距離レースを完走しています。このようなイベントに参加することで、健康を維持し、規律正しい生活を送るだけでなく、仕事外でビジネスリーダーと新しい関係を築くことができ、しばしばビジネスチャンスにつながります。」
最後に「今日お会いする機会をとても楽しみにしていました。」などと、肯定的な発言で締めくくりましょう。
⏰ 自己紹介は短く簡潔にすることが大切です（60秒以内が最適です）。
⚠️ 自己紹介の目的は、第一印象を良くすることです。自分自身についてすべてを語る必要はありません。自己紹介は、企業側が聞きたいことに焦点を合わせるようにしましょう。自分が必要としていることを伝える必要はありません。代わりに、企業に何を提供できるかに焦点を当てることが最善です。
4 | 企業の担当者に尋ねるための良い質問を事前にいくつか準備してください：
求職者が転職フェアに参加する前に質問を準備することは、企業への興味を示せるだけでなく、会社を知るための貴重な情報を収集し、他の候補者と差をつけ、会社や仕事に関する疑問や質問を明確にし、採用担当者に良い印象を与え、面接に招待される可能性を高めるために非常に重要です。できれば最初のミーティングや面接中は、給与、福利厚生、自分が興味を持っていることに関することはあまり尋ねないようにしましょう。代わりに、企業のニーズに焦点を当てることが最善です。
例：
「あなたの求人広告には「...」とありますが、詳細を教えていただけますか？」
- （この質問は、求人に関するより多くの情報を収集するのに役立ち、企業側にあなたが求人広告を読んだことを示すことにもなります）。
「このポジションに対して貴社は何を期待はしますか？もしこの機会を得た場合、チーム（管理）が目標を達成するために私がどのように役立てることができますか？」
- （この質問は、強いチームプレイヤーであることを伝え、結果に基づいた組織的な人物であることを示すことができます）。
「貴社はどのように変化やイノベーションに取り組んでいますか？従業員がパフォーマンスを向上させるための新しいアイデアを伝え合うことは容易ですか？変化をどのくらい早く実行できますか？」
- （この質問をすることで、経営陣が組織内のイノベーションに取り組んでいる方法についての情報を得ることができるだけでなく、自分自身をイノベーションを受け入れる人物であり、目標を達成するために戦略を転換することを恐れない人物であること間接的に売り込むことができます。これは特にスタートアップ企業やこれから転換を求めている企業、もしくは新しい事業の立ち上げに対して人材を募集しているような企業に尋ねるのに適した質問と言えるでしょう。
5 | 履歴書を準備または更新:
キャリアイベント前に仕事に応募することが常に最善策ですが、少なくとも、スキルと経験を示すためにイベント中であっても、共有する必要がある場合に備えて、履歴書を最新の状態に保つことが重要です。
6 | 見た目を整える：
可能な限り、希望するチームのメンバーにあわせた服装やスタイルになるように心がけてください。企業にとって、あなたが会社の文化に適合する良い候補者であるかどうかを認識するのに役立ちます。例えば、営業職に応募する場合は、スーツやネクタイを着用することが最適です。一方、マーケティングやIT開発職に応募する場合は、よりクリエイティブに見えるようにビジネスカジュアルスタイルを使用することができます。企業のウェブサイトでチームの写真を見つけて、ドレスコードを適応させることができます。
7 | 集中できる環境の確保：
すべてのビデオ会議ソフトには素晴らしい背景選択オプションがあるわけではないので、念のために整理された背景空間を用意し、集中できる環境を整えてください。つまり、採用担当者が散らかったり騒々しい背景に気を取られないようにしてください。
8 | マナーと態度:
企業とのやり取りにおいて、候補者の誠実で常識的なマナーは非常に重要です。参加者とのやり取り全体で礼儀正しく丁寧であることは、テーブルに参加する際の挨拶や退出時の会社への感謝を含めて重要です。笑顔と前向きなエネルギーを保つことは、強い印象を与えるのに役立ちます。キャリアイベントや面接に参加する際には、企業名や社内での役職に関係なく、プロフェッショナルで礼儀正しくあるように心がけてください。採用担当者は、すべてのレベルの職員からフィードバックを求めることがあるため、誰に対しても敬意もって接することが重要です。
例えば、採用担当者は時に、面接前に受付での印象を尋ねることがあります。受付で失礼な態度を取る人は、たとえ管理部門には友好的であったとしても、他の人と関係を築く能力に欠ける可能性がある判断され、結果的には候補者の本性や人格を現しているとされ、採用担当者にとっては懸念すべき点となる場合があります。
9 | フォローアップ:
最後に、イベント中に取得したどのようなコンタクトに対しても、忘れずにフォローアップをすることが重要です。感謝を伝えるための簡潔なメッセージや簡単な挨拶は、初めての出会いの際に与えた印象を大きく補強することができます。多くの人がこのステップを怠ってしまうため、あなたの感謝の気持ちを示すことは、あなたを良い意味での差別化するのに役立つでしょう。
オンラインの就職説明会に参加することは、ネットワークを拡大し、企業と直接繋がり、キャリアを次のレベルに進めるための優れた方法です。しかし、成功するためには、戦略的なマインドセットと事前に準備が整った計画でアプローチする必要があります。これらのヒントに従い、少し時間をかけることで、企業側に強い印象を与え、夢の職に向けて最初のステップを踏むことができることを願っています。
そのためにも、今すぐ次のオンラインキャリアフェアの準備を始めましょう！
Translation from the article written by Fabien BROGARD CIPRIANI
Founder & CEO at Hireplanner.com
