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闇バイト | 怪しい求人の見分け方: 求職者と企業採用担当者向け必読記事

闇バイト | 怪しい求人の見分け方: 求職者と企業採用担当者向け必読記事

2024年11月07日 14:38
日本は、安全、秩序、信頼、尊敬という価値観が社会や文化に根付いていることで有名です。しかし、どこの国でもそうであるように、日本も犯罪と無縁ではありません。今日、最も憂慮すべき傾向の 1 つとして、サイバー犯罪が増加しており、特に「闇バイト」は求職者をターゲットにしています。
デジタル時代は新たらしいタイプの詐欺を生み出し、その多くはソーシャルメディアなどを通じたオンラインを中心に行われています。
その中で、「闇バイト」は、経済的に苦しい特に若い求職者をターゲットに魅力的な求人を持ちかけ、しばしば本人も気づかないうちに違法行為に誘い込む傾向があります。

最小限の労力で高収入が得られるという幻想は、特に生活費を稼ぐ方法を模索している若者にとっては、とても魅力的なものでしょう。しかし、簡単そうに見えてたものが、実は非常に危険な罠であるということはしばしば起こり得ることです。現在日本で蔓延している詐欺の中には、「闇バイト」(いかがわしいアルバイト)や「一攫千金」詐欺があります。正規の雇用を装ったこれらの詐欺的なオファーにより、疑うことを知らない多くの求職者が深刻な法的トラブル、深刻な経済的損失、さらには場合によっては懲役刑にまで陥っています。

今回のこのブログ記事は、これらの詐欺に焦点を当て、求職者が就職活動中に危険信号を見つけて身を守るために必要な知識を身に付けてもらうことを目的としています。あなたが学生であれ、新卒や初級レベル、または単に新しいキャリアの機会を模索している場合でも、被害者にならないようにするには、この種のリスクについて常に最新の情報を入手することが重要です。
日本での闇バイト問題 (いかがわしいアルバイト求人)

"闇バイト”って何?


「闇バイト」、つまり「いかがわしいアルバイト」とは、求職者(多くの場合、若年層や経済的に困窮している求職者)が、高収入ですぐに現金が手に入るアルバイトと偽って違法行為に誘い込まれるバイトのことで、現在日本で増加傾向にあります。詐欺師(集団)は通常、ソーシャル メディアや信頼性の低いオンライン プラットフォームを通じて人材を募集し、最小限の労力やあまり経験のいらない労働に対して多額の報酬を約束します。特に職場での経験が浅い人や経済的な困難に直面している人にとっては、簡単にお金が手に入るという魅力に抵抗するのは難しい場合があり、自分が徐々に犯罪に巻き込まれていることに気づかないことがあります。


求職者はどのようにして騙されるのか?


このような詐欺は、多くの場合、高賃金 (日給 5 万円~10 万円) で楽な仕事を約束する、一見合法的な求人情報から始まることが多くあります。求職者が応募すると、通常、名前、住所、緊急連絡先、身分証明書などの個人情報の提供を求められます。そこから、詐欺師(集団)は求職者に暗号化されたメッセージング アプリに移って会話をするよう求め、匿名性を高めて求職者情報や会話履歴などを保護し、追跡を (法執行機関でも) 困難にしていきます。求職者は段階的に、どんどん複雑または危険なタスクに導かれていき、最終的には詐欺、組織的窃盗、または場合によってはさらに悪質な行為などの違法行為に手を染めてしまいます。

詐欺師(集団)がよく使う手口の一つは、「単純な仕事ですぐに現金を提供する」ことによって、応募者に切迫感を与え、慎重に考えずにその場で応募させるように仕向けています。この方法は、応募者に「すぐにお金が手に入る」という誘惑を感じさせる一方で、詐欺のリスクについて考える時間や冷静さを失わせる効果があると言えます。
例えば、NHKワールドジャパンが報じたある事件では、借金に苦しむ若者が強盗の「仕事」に誘われ、その報酬で100万円を受け取りました。彼が 2 回目の「仕事」を拒否したとき、彼が接触していた人物は攻撃的になり、彼と彼の愛する人たちに対して個人的な脅迫を始めました。その男性は、後戻りできない危険な状況に陥っていることに気づきました。犯罪者たちは彼の個人情報を入手し、それを使って彼を脅迫しました。これらの計画は恐怖を利用して個人を罠にかけ、被害者がやめようとしたり警察などに警告したりすると被害者やその家族に危害が及ぶと脅すのです。

特に深刻なケースでは、被害者が極度の脅迫を受けたと報告されています。警察庁の記録には、詐欺師が被害者の自宅に訪問したり、家族に危害を加えるといった脅しの手口が含まれています。ある被害者は、「やめたら家族を狙う」と脅されたと話しており、恐怖によって応募者を従わせ続けようとする手口が浮き彫りになっています。
How Job Seekers Get Tricked Into Shady Part-Time Jobs

ますます拡大する闇バイト


ネット上での人材募集や勧誘がより高度で巧妙になるにつれ、当局はこうした犯罪の追跡がますます困難になっています。闇バイトの多くは、その意図や影響を完全に理解していない初犯の犯人が関与している可能性があるため、摘発と防止活動が複雑になっています。また、高度に暗号化された通信の匿名性も、法執行機関がこれらの詐欺の発信元を追跡することを困難にしています。このような要因が重なり、闇バイトによる事件は大幅に増加し、個人だけでなく、日本の雇用市場の安全と評判にも深刻なリスクをもたらしています。


日本の安全意識は、人々の警戒心を薄れさせてしまっているのか?


日本の有名な安全や安心感は、うっかりするとそれ自体が詐欺師に利益をもたらすのかもしれません。安心感が広く浸透しているため、人々、求職者は、警戒心が薄れ、詐欺かもしれないという疑念を抱くことが少なくなります。日本は詐欺とは無縁だという認識は、詐欺師が個人、特に若者や労働経験の浅い人、または過度に信頼している人を悪用しやすくなる可能性があります。

求職者の多くは、特に初級レベルの人たち、新卒者、来日して間もない人、または新社会人は、標準的なビジネス慣行や法的な労働要件に精通していないことが多く、そのため非常に脆弱な立場にあります。彼らは、求人情報が評判の良さそうなソーシャル メディア プラットフォームに掲載されている、または友人によって共有されているという理由だけで、その求人が正当なものであると思い込んでしまうことが多くあります。しかし、残念なことに、このような誤った自信が、求人詐欺の格好のターゲットになってしまうのです。
Yami Baito - How to spot Red Flags

レッドフラグ🚩の見分け方とは?


マイナビ株式会社が2024年2月に実施した調査によると、高校生の4割以上がSNS上で不審なアルバイト求人に遭遇したことがあることが明らかになりました。この調査は、 651人の高校生を対象に行われたもので、回答者の46.6%が従来の求人サイトや企業の採用ページなどの掲載情報ではなく、ソーシャルメディアを通じてアルバイトの仕事を探したことがあると答えました。さらに、34.5%がソーシャルメディアで見つけたアルバイトで実際に働いた経験があり、41.3%が不審な求人を見たことがあると回答しています。また、驚くべきことに、回答者の 10.4% がソーシャル メディア プラットフォームを通じてこれらのオファーを直接受け取ったことを認めました。これらの数字は、ソーシャル メディア チャネルを通じて仕事を求める場合には、より高い意識と警戒が必要であることを浮き彫りにしています。

求職者は、こうした詐欺的な求人情報を特定するために十分な注意を払う必要があります。以下に、疑いを持つべき重要な危険信号をいくつか示します。


🚩#1) 最小限の労働で高額な報酬、曖昧な仕事内容
最小限の労働で高額の報酬を約束することは、重要な危険信号です。本来、企業が、低スキルの仕事に対して非常に高い料金を支払うことはほとんどありません。また、明確な仕事の説明や要件がない場合や、曖昧な表現で書かれている場合にも十分に注意しましょう。「一攫千金」の報酬を約束するような求人には注意が必要です。

🚩#2) 即日払いや多額の前払いを容認
信頼できる雇用主は通常、即日に支払ったり、大きな額の前払いをしたりしません。そのような条件を提示する雇用は、応募者を引きつけるための手口であり、他の警告サインを見落とさせる意図があることが多いことを覚えておきましょう。

🚩#3) 匿名性の高いメッセージング アプリへのこだわり
「採用担当者」が暗号化されたメッセージアプリ(LINEやWhatsApp、Viber、Telegramなど)でのやり取りを強要する場合は、注意が必要です。正規の企業は通常、企業 Web サイトや公式チャネルと同じドメイン名を使用した公式電子メール アドレスを介して連絡し、匿名の追跡が困難なアプリを利用することはほとんどありません。

🚩#4) 応募の段階で重要な個人情報の要求
正規の求人情報では、プロセスの早い段階で特に銀行口座情報やマイナンバー、運転免許証などの重要な個人情報の提出を求められることはありません。通常は、そのような情報を要求する前に、書類選考や面接などを実施し、採用の過程が進む段階で、必要に応じて要求してきます。また、クレジットカードやローンの返済履歴などは提出することはないということを覚えておきましょう。

🚩#5) 企業の Web サイトまたは検証可能な連絡先情報がない
企業はネット上での存在感をアピールするために、企業サイトや企業についての情報が掲載されているサイトを持っていることがほとんどです。そしてそこには、必ずアクセス可能な連絡先詳細が記載されています。求職者は、求人に応募する前に、Web サイト、オンライン レビュー、そして企業の住所などを確認して、企業が実際に存在することを確認する必要があります。こうしたネット上の情報が全く見つからない場合は、重大な危険信号として扱う必要があります。

🚩#6) 直接会って交流する機会がない
採用担当者やチームと直接またはビデオで会う機会がない場合にも注意してください。合法的な企業は、一度は必ず顔を見て話をする機会を設けています。面接を設けることなく、電話やアプリでの会話だけで、採用が決まることはありませんので、気をつけましょう。

求職者は、以上のような項目に注目し、少しでも怪しいと感じた求人に対しては、個人情報を共有したり、連絡したりしないことを強くお勧めします。


すべての求人情報サイトは、これらの詐欺行為に対し責任を負う必要がある


求人サイトは、求職者と採用企業を結び付け役割を果たしていますが、闇バイトのような犯罪行為を実行するための人材確保に対しては断固として厳しい態度で望まなければなりません。サイトに求人広告を掲載する企業を選定する際には、最高水準の警戒心と説明責任を守る責任が高まっています。不正な求人情報の増加に伴い、日本の求人サイトは現在、利用者とそのデータを保護するための積極的な対策を講じるよう政府から求められています。

利用者が怪しい求人情報にアクセスしないよう、そしてこうしたリスクを軽減するように、求人サイトには次のようなことが求められています:

  • 徹底した企業の身元調査の実施: 求人情報がサイトに公開される前に、その企業の正当性を検証します。

  • 強化された検証プロセスを実装する: 厳格な方法を使用してその企業と求人情報を確認し、信頼できる企業のみがサイトに表示されるようにします。これには、企業が日本で法的に登録されていること、現地オフィスの住所、そして採用担当者や責任ある代表者が存在し、正規の企業であることの確認が含まれる場合があります。

  • 不審な活動の監視と報告: 疑わしい情報は速やかに削除し、関係当局に報告します。

  • 求職者を教育する: 求職者が詐欺の兆候に気づき、求職活動中に自身の身を守る方法を学ぶのに役立つリソースを提供します。

求職者にとって、セキュリティ対策を優先する信頼できる求人サイトや求人プラットフォームを活用して就職活動や転職活動を行うkとがこれまで以上に重要になっています。こうした安全な求人サイトは、求人情報を徹底的に精査している可能性が高く、詐欺的な機会に遭遇するリスクを軽減してくれます。ソーシャル メディア広告は便利かもしれませんが、必ず検証済みの企業 Web サイト、信頼できる採用プラットフォーム、または安全なアプリケーション追跡システムにリンクしていることを確認してください。個人情報を要求したり、応募者を企業以外の電子メール (Gmail やその他の公共の電子メール サービスなど) に誘導したりする広告には注意してください。これらは潜在的な詐欺の危険信号である可能性があります。
Protect Yourself While Search For Jobs in Japan

こうしたいかがわしい求人から身を守るには:求職者としてできること


不審な求人から自身の身を守るための効果的な方法をいくつか紹介します。

  • HirePlanner.com のような信頼できる求人サイトを選択する: HirePlanner (www.hireplanner.com) は、求人サイトに広告を掲載しているすべての企業と必ず直接話をし、徹底的に精査しています。求職者が日本で評判の良い採用企業にアクセスできるように、雇用主を慎重に選択し、日本での質の高い求人情報を提供します。

  • ソーシャル メディア広告は信頼できるサイトにリンクしている限り問題ありません。ソーシャル メディアは企業が求人を宣伝する効果的な方法として、昨今注目を浴びています。すべての求人が怪しいわけではありません。しかし、応募をする前に必ず、求人広告が信頼できる求人サイトまたは応募者追跡システム(採用管理システム)にリンクしていることを確認してください。正規の求人サイトでは、明確な会社概要とその企業のブランド コンテンツが表示され、企業の身元に対する情報が提供されます。

  • ポジションを受け入れる前に企業の代表者や採用担当者と会うか面接する: 正規の企業は、その仕事に対しての役割と企業として期待していることや求めていること、あなた自身の要求などについて直接話し合うための面接を設定します。たとえそのポジションが自宅から離れた遠隔地であっても、オファーを受け入れる前に必ず企業側と (直接またはバーチャルで) 面談してください。

  • 詳細な質問をして情報を確認する: 会社ついて、業務内容、支払い条件について遠慮せずに質問してください。信頼できる企業は、こういった情報にオープンかつ徹底的に対応します。採用担当者が言い逃れをしたり、曖昧な回答をしたりした場合は、危険信号だと考えてください。

  • 直感を信じる: 何かがおかしいと感じたり、真実とは思えない場合は、自分の直感に耳を傾けてください。深刻な法的トラブルにつながる可能性のある詐欺に巻き込まれる危険を冒すよりも、求人に対して辞退する方が重要です。

以上のことは、あなたが怪しい求人の罠に陥ることを回避し、より安全な就職活動を行なっていくためには必要最低限な項目です。

就職活動は大変に感じるかもしれません、あなたの置かれている環境によっては、すぐにお金が必要な状況があるかもしれません。しかしながら、すぐに稼げる魅力よりも安全を優先することが不可欠です。詐欺師は、簡単にお金が手に入るという約束を悪用して、求職者を危険な状況に誘い込むことがよくあります。常にこうした情報を入手し、危険信号を認識する方法を学び、評判の良い求人プラットフォームを活用することで、自分自身を守り、真のやりがいのある仕事に確実につながるようにしていきましょう。

警察庁でも「闇バイト」に関しての注意を出しています。(https://www.npa.go.jp/bureau/safetylife/yamibaito/hanzaishaboshu.html
事例集なども公開していますので、ぜひチェックしてみてください。
また、もしも、「こうした求人に巻き込まれてしまった」場合でも、相談窓口が開設されています。一人で悩まずに、まずは相談しましょう!

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