テクノロジーの進化と顧客の期待が急速に変化する中で、求められるスキルとは
AIの急速な進化によって、テクノロジーの常識だけでなく、顧客が企業に求める期待も大きく変わり始めています。こうした時代において、ソリューションアーキテクト(SA) にはどのような役割が求められるのでしょうか。
その問いに答えるべく、2026年2月19日にHirePlanner とVenture Café Tokyo が共同開催した東京テックミートアップ × IT キャリアイベント 2026 では、エンタープライズテクノロジー業界を代表する3名のリーダーが登壇し、それぞれの視点から議論を交わしました。
登壇企業は、オープンソース・インフラストラクチャ、AIトランスフォーメーション支援、エンタープライズ・オートメーション/インテグレーション と、事業領域は大きく異なります。しかし議論を通じて浮かび上がってきたのは、2026年以降に活躍するソリューションアーキテクトやセールスエンジニアに共通して求められる資質 でした。
本セッションは、HirePlanner 創設者 & CEO の Fabien Brogard Cipriani がモデレーターを務め、以下の3名のパネリストを迎えて開催されました。
Shingo KITAYAMA (Principal Specialist Solution Architect, Red Hat Japan)Leo LINDER (Founder & CEO, Emerge AI)Atsuya YAMAKAWA (Senior Solution Consultant, Workato Japan)本記事では、そのディスカッションから得られた重要なインサイトをご紹介します。
COVID以降、ソリューションアーキテクトの役割はどう変わったのか?
ソリューションアーキテクトはこれまでも、ビジネスとテクノロジーをつなぐ重要な役割 を担ってきました。しかし、パネリスト全員が共通して語ったのは、その役割を取り巻く環境がここ数年で劇的に変化し、その変化のスピードは今なお加速し続けているということです。
Red Hat Japan の Shingo KITAYAMA氏 によると、今日のソリューションアーキテクトにとって最も重要な課題は、「どのテクノロジーを選ぶか」ではありません。クラウド、各種ツール、SaaSプラットフォーム、AIモデルなど、無数の選択肢が存在する中で、顧客がその複雑さに圧倒されることなく、最適な意思決定を行えるよう支援すること こそが、現在のSAに求められる役割だといいます。
KITAYAMA氏は次のように語りました。 「ソリューションアーキテクトは、インフラを設計するのと同じくらい、『信頼』を設計する責任があります。お客様は多くの不安を抱えています。私たちの仕事は、その不安を安心へと変えることです。」
Shingo KITAYAMA (Red Hat Japan)
Emerge AI の Leo LINDER氏 は、AI時代における最大の変化は
テクノロジーではなく、人の心理にある と指摘します。
AIが業界に大きな変革をもたらし始めると、多くの経営層は「競合に取り残されるのではないか」という、静かな焦りや危機感を抱くようになります。
だからこそ、ソリューションアーキテクトにとって重要なのは、AIや製品の説明から会話を始めることではありません。まず理解すべきは、顧客企業そのもの です。現在どのような変革フェーズにあり、AI導入はどれほど優先度が高く、本当に解決すべき経営課題は何なのかを把握することが不可欠だといいます。
Leo氏は、AI導入を慎重に検討している法律事務所と、高齢者向けヒューマノイドの市場投入を目指すAIロボティクス・スタートアップでは、課題も優先順位もまったく異なると説明しました。
そして、次のように語っています。 「基本に立ち返ることが大切です。誰のためにこのソリューションを提供するのか。そのインパクトはどれほど大きいのか。ビジネスにとってどれだけ緊急性があるのか。そして、そのソリューションは長期的に持続可能なのか。 まずはそれらを問い直す必要があります。」
組織の目標や優先順位、そして変革の成熟度を正しく理解して初めて、ソリューションアーキテクトは長期的なビジネス価値を生み出すテクノロジーを提案できる のです。
Workato Japan の Atsuya YAMAKAWA氏 は、AIに関して最も多い誤解の一つとして、「AIだけでビジネス課題を解決できる」という考え方を挙げました。しかし実際には、適切なビジネスコンテキスト(業務の文脈)がなければ、AIは真に価値のある成果を生み出すことはできません。
YAMAKAWA氏は次のように説明します。 「AIは、お客様の業務プロセスや承認フローを理解しているわけではありません。また、顧客データがどこに保存されているかも知りません。AIがビジネスにとって本当に意味のある成果を生み出すためには、まず適切なコンテキストを与える必要があります。」
彼はAIを、「非常に優秀な新卒社員を500人採用すること」に例えました。どれほど優秀な人材であっても、それだけでビジネス価値を生み出せるわけではありません。明確な目標を示し、適切な教育を行い、業務プロセスやワークフローを整備して初めて、その能力を十分に発揮できるようになります。
AIも同じです。適切なコンテキストを設計し、アーキテクチャを定義し、AIを業務プロセスへ効果的に組み込むことこそが、ソリューションアーキテクトの重要な役割です。SAの使命は、単にAIを導入することではなく、AIが具体的かつ測定可能なビジネス成果を生み出せるよう設計・実装すること にあります。
東京テックミートアップ x ITキャリアイベント - 未来のソリューションアーキテクト:2026年以降に必要なスキルとマインドセット
よくある失敗から学ぶ――ソリューションアーキテクトが陥りやすい落とし穴とは?
各パネリストは、製品紹介資料や成功事例ではあまり語られることのない、現場で得た率直な学びや失敗談 を共有しました。
Emerge AI の Leo LINDER氏 は、AI導入において企業が犯しがちな最も大きな過ちの一つは、AIを従来のソフトウェアのような「決定論的(deterministic)」なシステムとして扱ってしまうこと だと指摘します。
従来のソフトウェアは、同じ入力に対して常に同じ結果を返します。一方でAIは確率論的(probabilistic)なシステム であり、与えられるコンテキストやプロンプト、データによって出力が変化します。
そのため企業は、AIソリューションの設計方法だけでなく、チームの役割分担や組織体制そのものを見直す必要があります。 AIによって、これまで専門家しか持ち得なかった能力を多くの人が活用できるようになった今、明確なガバナンス、部門横断でのコラボレーション、そして人による適切なレビューや監督がこれまで以上に重要になります。
Leo氏は、「AI導入で重要なのは失敗を完全になくすことではありません。素早く実験し、素早く学び、その実験をビジネスへのリスクを最小限に抑えられる安全な範囲で行うこと が成功の鍵です」と語りました。
Leo LINDER (Emerge AI)
Workato Japan の Atsuya YAMAKAWA氏 は、ソリューションアーキテクトが最も陥りやすい失敗の一つは、
課題を十分に理解する前に、すぐ解決策を提示してしまうこと だと語りました。
顧客から「この機能はありますか?」「AIでこんなことはできますか?」と質問されると、多くのSAは「できます」と答え、すぐにデモを始めたくなります。しかしAtsuya氏は、顧客が求めている機能そのものが、本当に解決したい課題であることはほとんどない と指摘します。
彼は次のような印象的な例え話を紹介しました。 「シャベルを買う人が本当に欲しいのは、シャベルではありません。穴を掘ることです。でも実際には、穴そのものが欲しいわけでもありません。木を植えたい、フェンスを設置したい、日陰を作りたい、あるいはプライバシーを確保したい。本当に欲しいのは、その先にある目的なのです。」
つまり、本当に理解すべきなのは機能ではなく、顧客が実現したいビジネス成果 です。そのためAtsuya氏は、「どう実現するか(How)」を語る前に、まず「なぜ必要なのか(Why)」を問いかけることを常に意識していると話しました。
顧客はどのようなビジネス課題を解決したいのか。どのような成果を期待しているのか。AI活用がブームとなり、「AIを導入しなければならない」というプレッシャーを感じる企業が増える今だからこそ、その本質的な目的を理解することがこれまで以上に重要になっています。
Atsuya氏は、「ソリューションアーキテクトの役割は製品の機能を説明することではなく、顧客を最適なソリューションと真のビジネス成果へ導くこと です」と締めくくりました。
Red Hat Japan の Shingo KITAYAMA氏 は、複雑さがもたらす最大のリスクは、技術的な問題ではなく、人との信頼関係にある と語りました。
クラウドサービスやAIモデル、SaaSなど選択肢が増え続ける中、多くの企業は「何を選べばよいのか分からない」という不安を抱えています。そのような状況で、さらに多くの選択肢や専門用語を並べても、顧客の混乱は深まるばかりです。
顧客が本当に求めているのは、数多くの製品や技術を売り込む人ではありません。複雑な選択肢を整理し、自社にとって最適な道筋を一緒に考えてくれる信頼できるパートナー です。
Shingo氏は、ソリューションアーキテクトに求められるのは技術力だけではなく、
複雑さを分かりやすく整理し、安心感と信頼を提供すること だと強調しました。
東京テックミートアップ x ITキャリアイベント:ソリューションアーキテクトに必要なスキルとは
成果を生み出しているベストプラクティスとは?
こうした失敗談に加え、各パネリストは、実際にチームや顧客の成果向上につながっている習慣やフレームワーク についても紹介しました。
Red Hat Japan の Shingo KITAYAMA氏 は、ソリューションアーキテクトの役割は、単にテクノロジーを導入することではなく、顧客との信頼関係を築くことから始まる と語ります。
製品デモやAI導入の話にすぐ進むのではなく、まずは顧客を理解し、その企業文化や組織の働き方、そしてチームがどのように協力しながら仕事を進めているのかを深く理解することが重要だといいます。
Shingo氏は、優れたソリューションアーキテクトは単に製品を提案する人ではなく、ビジネスとテクノロジーをつなぐ「触媒(Catalyst)」としての役割 を果たし、顧客がより良い意思決定を行い、組織内でコラボレーションを促進できるよう支援すると説明しました。
そして次のように語っています。 「優れたソリューションアーキテクトは、成功するプロジェクトを作るだけではありません。お客様自身が組織の中で変革を推進する“チャンピオン”になれるよう支援するのです。」
また、常に「顧客中心」のマインドセットを磨き続けること の重要性も強調しました。若手のソリューションアーキテクトは、どうしても製品機能や技術的な詳細に意識が向きがちです。しかし経験を積むにつれて、本当に重要なのは顧客のビジネス課題を理解し、コラボレーションを促進し、長期的なパートナーシップを築くことで持続的な価値を生み出すことだと学んでいくのです。
Emerge AI の Leo LINDER氏 は、AIソリューションを成功へ導くためには、ソリューションアーキテクトはAIモデルの性能だけでなく、その限界やコスト、そしてアーキテクチャ全体への影響まで理解する必要がある と語りました。
AIモデルはコンテキストウィンドウの拡大や推論能力の向上によって急速に進化しています。しかし、その一方で、導入にあたってはコンプライアンス、データプライバシー、パフォーマンス、さらにはインフラコストまで含めて総合的に設計することが求められます。
Leo氏は、「AIへのリクエスト一つひとつにコストが発生する以上、アーキテクチャ設計やデータ設計の重要性はこれまで以上に高まっている 」と強調しました。
その一例として、30万件の履歴書をAIで検索・分析するプロジェクトを紹介しました。当初は、すべての履歴書をAIで処理しようとした結果、想定を大きく上回るクラウド利用料が発生しました。しかし、ソリューションを見直し、必要なメタデータだけを抽出して活用する設計へ変更したことで、コストと処理効率を大幅に改善することができたといいます。
Leo氏は最後に、次のように語りました。 「AIでは、1トークンごとにコストが発生します。もはやAIは、ネットワークやデータ、セキュリティだけの課題ではありません。あらゆる領域に関わる課題なのです。 」
つまり、ソリューションアーキテクトの役割は、単にAIを実装することではなく、
スケーラビリティ、コスト効率、セキュリティ、そしてビジネス目標との整合性まで考慮したAIシステム全体を設計すること へと大きく進化しているのです。
東京テックミートアップ x ITキャリアイベント:ソリューションアーキテクトに必要なスキルとは
Workato Japan の Atsuya YAMAKAWA氏 は、優れたソリューションアーキテクトは製品の機能を売るのではなく、ビジネス価値を伝える ことが重要だと語りました。
そのためにAtsuya氏が実践しているのが、「So What?(だから何なのか?) 」というシンプルな問いかけです。プレゼンテーションやデモで機能を紹介するたびに、「その機能が顧客にとってなぜ重要なのか? 」「どのような価値を生み出すのか? 」を自ら問い続けることを勧めています。
この問いを繰り返すことで、会話は自然と機能説明からビジネス成果へと移ります。例えば、業務コストの削減、作業時間の短縮、生産性の向上、リスクの低減など、顧客が本当に求めている成果 にフォーカスできるようになります。
Atsuya氏は、この考え方はChris White氏の著書 『The Six Habits of Highly Effective Sales Engineers』 から大きな影響を受けたものであり、ソリューションアーキテクトやセールスエンジニアにはぜひ読んでほしい一冊だと紹介しました。
そして最後に、次のような考えを共有しました。
「お客様が購入しているのは製品の機能ではありません。求めているのは、その先にあるビジネス成果です。」
ソリューションアーキテクトの役割とは、テクノロジーを顧客にとって意味のあるビジネス価値へと翻訳し、その成果へ導く架け橋となること なのです。
Atsuya YAMAKAWA (Workato Japan)
これからソリューションアーキテクトを目指す人へのアドバイス
セッションの最後には、各パネリストが「もし来週、新しいソリューションアーキテクトが自分のチームに加わるとしたら、どんなアドバイスを送るか 」というテーマについて、それぞれの経験をもとに語りました。
Red Hat Japan の Shingo KITAYAMA氏 は、これからソリューションアーキテクトを目指す人に最も大切なのは、「グリット(Grit)」—情熱を持ち、粘り強く挑戦し続ける姿勢 だと話しました。
技術力はもちろん重要ですが、本当の成長は、自分自身に挑戦し続け、自分の強みを伸ばしながら、人の役に立ちたいという気持ちを持ち続けることから生まれると言います。
営業担当をサポートするときも、お客様と向き合うときも、まずは相手の話に耳を傾け、好奇心を持ち続けること。そして常に、「私に何かお手伝いできることはありますか?」
という姿勢で接することが重要だと強調しました。
Shingo氏は、このような学び続ける姿勢と顧客への貢献意識こそが、将来のリーダーを育てる と語りました。
Emerge AI の Leo LINDER氏 は、これからのソリューションアーキテクトには、「AIファースト」の働き方を身につけ、AIと協働するための明確なフレームワークを持つこと が不可欠だと話しました。
AIとの対話をその場限りのプロンプトで終わらせるのではなく、まずAIにどのような役割(ペルソナ)を担わせるのかを定義し、顧客のプロフィールや状況を整理し、ビジネス目標を明確にした上で、AIに具体的なタスクを与える。こうした一貫したプロセスを組織全体で実践することが重要だといいます。
このような構造化されたアプローチによって、AIからより質の高いアウトプットを得られるだけでなく、組織内で知見を蓄積し、再利用可能なナレッジや「信頼できる情報源(Single Source of Truth)」を構築できるようになります。
AIがソリューション設計の中心的な存在となるこれからの時代では、AIを場当たり的に使う人ではなく、体系的かつ戦略的に活用できる人が、大きな競争優位を築いていく とLeo氏は語りました。
Workato Japan の Atsuya YAMAKAWA氏 は、若手ソリューションアーキテクトにとって最も大切な資質の一つは、分からないことを正直に「分からない」と言える勇気 だと話しました。
曖昧な知識で推測して答えるよりも、「現時点では分かりません。確認して改めてご回答します。」
と率直に伝える方が、はるかに顧客との信頼関係につながるといいます。
技術的な信頼性は事実に基づいて築かれるものであり、お客様は曖昧な回答よりも誠実さを評価します。
Atsuya氏は、営業担当者とソリューションアーキテクトでは「恐れるべきもの」が異なるとも語りました。
営業担当者が最も恐れるのは案件を失うこと ですが、ソリューションアーキテクトが本当に恐れるべきなのは、お客様からの信頼を失うこと です。一度失った技術的な信用を取り戻すのは非常に難しいからです。
最後にAtsuya氏は、次のような言葉で締めくくりました。「最終的にビジネスの意思決定を行うのは、これからも人です。」
AIが急速に進化する時代であっても、
信頼、誠実さ、そして人との関係性こそが、真の『Trusted Advisor(信頼されるパートナー)』になるための土台 であり続けるのです。
東京テックミートアップ x ITキャリアイベント:ソリューションアーキテクトに必要なスキルとは
まとめ:これからのソリューションアーキテクトに共通する4つの資質
Red Hat、Emerge AI、Workato——3社はそれぞれ異なる領域でエンタープライズテクノロジーを支えています。しかし今回のディスカッションからは、これからのソリューションアーキテクトに求められる共通の資質 が明確に見えてきました。
AIによってソリューションアーキテクトの役割は急速に進化しています。しかし、本当に優れたSAに共通する本質は、これからも変わることはありません。
1. テクノロジーからではなく、ビジネスから考える 登壇者全員が共通して強調したのは、優れたソリューションアーキテクトは製品やテクノロジーではなく、ビジネス課題から会話を始める ということです。AIモデルやシステム連携、製品機能について語る前に、まず顧客の目的や課題、AI活用の成熟度、そして実現したい成果を深く理解することが重要です。テクノロジーそのものが目的ではありません。ビジネス価値を実現するための手段 なのです。
2. AIはソリューションアーキテクトの役割を変える。しかし、その使命は変わらない
AIは企業活動のあらゆる場面に組み込まれつつあります。その結果、ソリューションアーキテクトには、単なるシステム実装だけではなく、AIアーキテクチャの設計、ガバナンスの構築、コスト管理、コンプライアンス対応、そして責任あるAI活用の推進まで、より幅広い役割が求められるようになっています。これから活躍するSAは、AI技術だけでなく、その技術がビジネスの中でどのような価値を生み出すのかを理解できる人材 です。
3. 優れたソリューションアーキテクトは、「仕組み」をつくる
「So What?(だから何なのか?)」という問いを繰り返す習慣。AIプロンプトを体系化するフレームワーク。AI Center of Excellenceの構築。そして、顧客中心のマインドセット。今回紹介されたベストプラクティスに共通していたのは、個人の才能や経験だけに頼るのではなく、成果を継続的に生み出すための仕組みを構築している ことでした。卓越した成果は偶然生まれるものではありません。規律を持って学び続け、再現性のある仕組みを積み重ねること が、優れたソリューションアーキテクトを育てます。
4. 最大の競争優位は、今もなお「信頼」である 今回のセッションを通して最も印象的だったメッセージは、AIがどれほど進化しても、最終的な意思決定を行うのは人である ということでした。顧客が求めているのは、製品に詳しい人ではありません。本当に求めているのは、顧客の話に耳を傾け、誠実にコミュニケーションを取り、不確実な状況の中でも安心して相談できる**信頼できるパートナー(Trusted Advisor)**です。テクノロジーは進化し続けます。
しかし、信頼、共感力、そして長期的な人間関係こそが、AIでは代替できない最大の価値 であり続けるでしょう。
おわりに ソリューションアーキテクトを取り巻く環境は、これまでにないスピードで変化しています。AIは、ソリューションの設計、評価、そして提供のあり方そのものを大きく変えつつあります。しかし今回のパネルディスカッションを通じて、一つだけ確かなことがありました。
AIは人間の専門性を置き換えるためのものではありません。人の能力をさらに高め、拡張するためのものです。
2026年以降に活躍するソリューションアーキテクトとは、必ずしも最も多くの技術知識を持つ人ではありません。
高い技術力に加え、ビジネスへの理解、論理的な思考力、好奇心、共感力、そして何より顧客との信頼関係を築く力を兼ね備えた人 こそが、これからの時代に選ばれる存在になるでしょう。
今回のセッションで語られた言葉が、その本質を端的に表しています。「お客様が購入しているのはテクノロジーではありません。求めているのは、その先にあるビジネス成果です。」
その成果を実現できるよう顧客を導くことこそが、AI時代になっても変わることのない、ソリューションアーキテクトの本当の使命 なのです。
本セッションは、HirePlanner が日本全国のテクノロジープロフェッショナルをつなぐことを目的に開催しているコミュニティイベントシリーズ「東京テックミートアップ × ITキャリアイベント」の一環として実施されました。
📺 YouTubeでセッション全編をご覧になる方は、以下よりぜひご視聴ください。👇 https://www.youtube.com/watch?v=u57LGm5Xj0Y&t=17s
Fabien BROGARD CIPRIANI (HirePlanner.com), Shingo KITAYAMA (Red Hat Japan), Leo Linder (Emerge AI) and Atsuya Yamakawa (Workato Japan)